東京でお茶会に参加してみませんか?
東京は全国でも有数のお茶会が開催される街です。都内には老舗の美術館、歴史ある庭園、流派の稽古場——さまざまな場所で、さまざまな形のお茶会が毎月開かれています。
「茶道は敷居が高そう」と思っていませんか?実は東京では初心者が気軽に参加できるお茶会が数多く開催されています。このページでは、東京でお茶会を探したい方・初めて参加する方向けに、会場・参加方法・費用感をまとめました。
江戸から続く、東京の茶道文化
東京(江戸)と茶道の関係は、江戸幕府の成立とともに始まります。徳川家康をはじめ歴代の将軍が茶の湯を嗜み、参勤交代によって全国の大名が茶道文化を江戸に持ち込みました。大名庭園に茶室が設けられ、江戸の町に茶の湯が根付いていきます。
明治以降は、実業家たちが茶道具の収集に情熱を傾けました。根津嘉一郎(根津美術館)、五島慶太(五島美術館)らのコレクションは、現在も都内を代表する茶道具の名品として茶会の場に活かされています。都内には茶室を持つ美術館が複数あり、名品を愛でながらお茶を一服いただく体験ができます。
現在、東京は全国でも最大規模の茶道人口を抱える街です。表千家・武者小路千家・裏千家など各流派の都内道場が置かれ、毎月さまざまな茶会が都内各地で開催されています。
東京でお茶会に参加する3つの方法
公開茶会・一般参加の茶会に申し込む
流派や茶道団体が主催する大寄せの茶会は、茶道の経験がなくても参加できます。当日券で入れるものも多く、最もハードルの低い参加方法です。参加費は数千円程度が一般的です。
美術館・庭園のお茶会イベントに参加する
根津美術館・浜離宮恩賜庭園・六義園・新宿御苑など、都内の主要な美術館や庭園では季節ごとにお茶会イベントが開催されます。施設の予約システムから申し込めるものが多く、初心者にも親しみやすい形式です。
茶道体験・カルチャースクールを利用する
お茶会への参加に不安がある方は、まず体験稽古から始めるのもよい方法です。東京都内には表千家・武者小路千家・裏千家をはじめ多くの流派の稽古場があります。体験コースは1回数千円から参加できます。
東京の主なお茶会会場
都内では、歴史ある庭園・美術館・神社・寺院を舞台にしたお茶会が定期的に開かれています。

茶会の会場へ向かう
東京国立博物館 九条館(台東区上野公園)
日本最大の博物館の庭園内に建つ茶室「九条館」は、もとは京都・九条家の邸宅を移築したもの。月2回ほど各流派が持ち回りで茶会を開催。博物館の入場券があれば参加できます。上野駅から徒歩10分。
根津美術館(港区南青山)
実業家・根津嘉一郎の茶道具コレクションを所蔵する美術館。広大な日本庭園の中に数棟の茶室を持ち、茶会も定期的に開催されます。表参道駅から徒歩8分。
浜離宮恩賜庭園(中央区浜離宮庭園)
江戸時代に将軍家の庭園として造られた潮入り回遊式庭園。春の観梅・秋の紅葉シーズンを中心にお茶会が開催されます。新橋駅・汐留駅から徒歩数分。
六義園(文京区本駒込)
柳沢吉保が造営した回遊式築山泉水庭園。しだれ桜と茶室が名高く、節目の季節にお茶会が行われます。駒込駅から徒歩7分。
新宿御苑(新宿区)
都内有数の広さを誇る国民公園。旧御凉亭(旧皇室ゆかりの建物)などを会場に茶会が開催されることがあります。
小石川後楽園(文京区後楽)
水戸藩上屋敷に造られた江戸初期の大名庭園。季節の行事に合わせたお茶会が開かれます。後楽園駅・水道橋駅から徒歩数分。
大本山護国寺(文京区音羽)
五代将軍・綱吉の母・桂昌院の発願で建立された由緒ある寺院。境内に複数の茶寮を持ち、月釜・音羽茶会(毎年11月)・慈善茶会など東京の茶道の主要拠点となっています。護国寺駅すぐ。
靖国神社(千代田区九段北)
「洗心亭」「靖泉亭」「行雲亭」の3つの茶室を持つ。桜の季節の野点をはじめ、茶道各流派による茶会が開催されます。九段下駅から徒歩5分。
※ 各会場のお茶会開催情報は時期により変動します。最新情報は各施設の公式サイトまたは当サイトのイベント情報でご確認ください。
東京大茶会——東京を代表する秋の茶会
毎年秋に開催される東京大茶会は、東京都が主催する日本最大規模の公開茶会のひとつです。浜離宮恩賜庭園と江戸東京たてもの園を舞台に、表千家・武者小路千家・裏千家をはじめ複数の流派が一堂に会します。
茶道の経験がない方はもちろん、外国からの訪問者も多く参加する、開かれた茶会です。普段は接することのない複数の流派のお点前を、一日で体験できる貴重な機会でもあります。
- 開催時期
- 毎年10〜11月
- 会場
- 浜離宮恩賜庭園・江戸東京たてもの園
- 主催
- アーツカウンシル東京(東京都歴史文化財団)
- 参加対象
- 初心者・外国人も参加可
※ 開催日程・詳細は毎年変わります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
東京のお茶会 費用の目安
| 種類 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大寄せの茶会 | 2,000〜5,000円 | 初心者向け・当日参加可が多い |
| 美術館・庭園の茶会 | 3,000〜8,000円 | 入場料込みの場合もあり |
| 流派主催の正式茶会 | 5,000〜15,000円 | 点心や懐石が付く場合も |
| 体験茶会・カルチャー | 1,000〜3,000円 | 初めての方に最もおすすめ |
初めて参加するときの持ち物・服装

持ち物
- —懐紙(かいし): お菓子を受け取る際に使います。100円ショップでも購入可
- —菓子切り(かしきり): あると丁寧ですが、なくても大丈夫な会がほとんど
- —白い靴下: 洋装の場合は必須。草履を脱いで茶室に上がります
- —扇子: 茶席では挨拶の際に膝前に置きます
服装
- —洋装でもOK: 大寄せの茶会なら洋服で参加できる場合がほとんどです
- —着物: 色無地・訪問着が定番。雰囲気がよく出ます
- —避けるべきもの: 派手なアクセサリー・香水・時計(茶碗を傷つけるため)
- —靴: 脱ぎ履きしやすい靴が便利です
東京のお茶会カレンダー
庭園・神社・寺院・美術館など、都内各地の会場を舞台に、季節ごとに異なるお茶会が開かれます。
春(3〜4月)
花見茶会・野点が各地の公園や庭園で開かれます。桜の下でいただくお茶は格別です。浜離宮・六義園・新宿御苑などでの開催が多いシーズン。
初夏(5〜6月)
風炉の季節が始まります。新緑の中でのお茶会は清々しく、初心者にも参加しやすいカジュアルな会が多い時期。
秋(10〜11月)
茶道にとって大切な季節。11月は「炉開き」「口切りの茶事」が行われる茶道の正月。紅葉との組み合わせも美しい。
初春(1〜2月)
初釜(はつがま)の季節。流派の稽古場や茶道関連団体が主催する新年最初のお茶会が各所で開かれます。
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